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  • 執筆者の写真s-ikuseikai

勉強会 「障がいのある子を持つ親が 今知っておきたいお金の話」《学級部》

2019/12/14

場所:市中央福祉センター大会議室

参加者:76名


講 師: 佐藤 加根子 氏

ファイナンシャル・プランナー(日本FP協会会員 AFP)

     FP相談室ディアプランニング代表

    「親なきあと」相談室神奈川ネットワーク代表

      ゆうちょ財団 金融教育講座 講師



佐藤先生は、知的障がいを伴う自閉症の息子さんを女手ひとつで育ててきたお母様でもあります。息子さんとのエピソードをユーモアを交えてお話頂いたり、親がストレスを溜めることなく健康でいられるために、自分にもお金を使いましょうというお話であったり、子供の自立を願いつつも子離れできない親の微妙な気持ちなど、佐藤先生ならではの母親目線でのお話も聞けて、笑いと涙につつまれた講演となりました。



ゆうちょ財団からの講師として佐藤加根子先生をお迎えし、お金の勉強会を開催しました。佐藤先生は、生命保険会社で延べ1000件以上のライフプランのアドバイスをする中で、ご自身と障がいのある息子さんの将来が急に不安になったとのこと。そこから、障がいのある子を持つ家族へのライフプランニングの必要性を痛感し、個別相談やセミナーなどの活動を開始されたのだそうです。

勉強会では、ライフプランニングの必要性を学びながら、参加者それぞれが家族の「みらい予想図」を作成しました。自分の10年後は何歳、20年後は何歳、子供の10年後は何歳、20年後は何歳と記入していき、自分に健康寿命が訪れて介護が必要になるかもしれない時に、子供は何歳で何をしたらよいのかを考えるきっかけにもなりました。「自分が健康な状態で子供のことを支えることができる期間は意外と少ない」と感じた方も多かったように思います。子供が親から離れて生活することになった時に、収入がどのくらいあって生活にいくら必要なのか、お金は足りるのかなど、佐藤先生ご自身の経験を踏まえた説明があり、お金が足りなくなる場合の備えも必要ということが良く分かりました。また、資産形成の基礎知識から、お金を残す仕組み(遺言、信託、生命保険、心身障害者扶養共済制度の活用)、お金を管理する仕組み(成年後見制度の現状)まで、さまざまな知識をポイントを絞ってわかりやすく説明して頂き、大変勉強になりました。

最後に佐藤先生がこれから考えたい3つの課題としてあげられていた「住むところの確保」「お金の管理教育の必要性」「相談窓口の確保」は、まさにそのとおりで、色々な人と連携しながら地域でも取り組んでいく必要があることを改めて感じました。




ゆうちょ財団では、知的障がいや発達障がいのある人やその支援者・保護者等を対象にした「金融教育講座」を開催しており、講座開催費用(講師料や交通費等)を財団で負担して、講師を派遣してくれます。ご関心のある方はゆうちょ財団のホームページをご覧になってみてください。 

HP https://www.yu-cho-f.jp/


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